みなさんこんにちは。ぜぇれさんです。
本日は前回・前々回に続きましてデザインの基本4原則!
「対比篇」をお届けしようと思います。
「集合」「整列」までは「情報の整理」というイメージが強かったのですが、「対比」を加えると一気に「デザイン!」っていう感じになりますよ。
ぜひ最後までお付き合いください。
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基本原則3「対比」
「集合」によって同じ属性の情報がまとめられ、それを強力なルールで「整列」することで見えない規則が生まれます。
その結果、正しくストレスなく情報を伝えることが可能になるのです。
ではここに「対比」を加えるとはどういう意味なのでしょうか?さっそく説明に移りましょう。
対比とは伝えたい情報の強さ
「対比」とは伝えたい情報の強さを明確にすることです。
デザインの目的は見栄えを良くすることではありません。
デザインの目的は見栄えを良くすることではありません。
大事なことなので二度言いましたが、デザインとはそれを見るものに何かを伝えることが目的なのです。
そのためには何が必要なのか?
それは情報を設計することです。
毎度おなじみの名刺ですが、この名刺に書かれた情報で最も伝えたいことは何なのでしょうか?
それらを定義することを「情報を設計する」と僕は呼んでいます。
ではこれに対比を加えてみましょう。
名前を最初に伝えたい、そう思ったパターンがこちらです。
文字サイズ、太さに強弱を加え、名前がより際立つように変更を加えています。
また情報の流れも上から下へ、左から右へと優先度順で並べています。
まずは会社名!という場合はこういう形はいかがでしょう?
ネームバリューのある超大手の名刺ならあるいはあり得るかもしれませんね。
と、いうような形で
伝えるべき情報の優先度を設計し、そこに「強弱」を加えること。
これが基本原則三つ目の「対比」です。
では「対比」とはどのような手法があるでしょうか?
対比に用いられる手法
対比に用いることができる手法は複数あります。
以下に例を挙げていってみましょう。
サイズ
一番単純な対比はサイズでしょう。さぁこれを知ったあなたは明日からでも実践きます。サイズに強弱をつけるのです。
太さ
これはフォントに限った話かもしれませんが、レイアウトの兼ね合いでサイズを大きくすることが難しい…
そんな場合でも活用できるのが太さです。
強めたいフォントを太く、あるいはそれ以外のフォントを細くしてみましょう。
色
対比は色でも実現できます。あなたは「この先注意」と警告したいとき何色を用いますか?
赤ですか?黄色?
例えば目立たせたいエリアだけを赤色にしてみましょう。
かならずそれを見た人はあなたの意図したとおり、その情報に注目してくれるはずです。
形
例えば規則正しく四角で囲まれた要素の一つだけが丸で囲われていたとしましょう。
それも対比の一つです。
またあるサンセリフ体(ゴシック体)の文章の中で、ある単語だけセリフ体(明朝体)で書かれていたらきっとあなたはその単語に注目するはずです。
しかもその単語だけイタリック(斜め)になっていたらどうですか?
対比とは至るところに散りばめられています。
それを意図的に扱えるかどうかが、あなたのデザインスキルの差になるでしょう。
対比を行わない選択
これはちょっと脱線した補足になってしまいますが、「対比」を取り入れないという選択肢もあります。
対比を入れろと今まで説明してきてなに?
という話かもしれませんが、そういったデザインの要素が増えれば増えるほどデザインが「うるさく」なって来てしまうというジレンマがあります。
例えばスーパーのチラシをイメージしてみてください。
赤色!特大フォント!価格!!太文字!!
このデザイン自体はうるさく、けたたましく安さを訴求するという面で成功していますが、
そういった雰囲気が不要なデザインも存在します。
高級感が必要なデザイン
例えば結婚式のメニューなどをイメージしてみてください。
必要最低限な情報に、ジャンプ率(対比の大きさ)を抑えたデザインが多く見受けられます。
デザインとは情報を正しく伝えるもの
この言葉の中にはただ記載されている情報だけではなく、その背景のブランドやイメージをどう印象付けるかまでが含まれているということですね。
大胆に行け!
最後に一言だけ。
対比を実践するなら躊躇うな!
中途半端な対比をしている場合じゃないです!
伝えたい情報、ブランド、イメージなどによって選択する対比は様々かと思います。
でも「対比」するならより大胆に!
枠なんて気にせず!
ギャギャ!!!っと行きましょう!!
あなたがここまでに身に着けた「集合」と「整列」によって生まれたルールが、そのぶっ飛んだ「対比」をより際立たせてくれるのだから。
いかがでしたか?今回以下のような内容でお話させていただきました。
「対比」を用いることで、情報の優先度が再設計されました。
常にこの視点を持つことで、何を伝えるべきなのかの本質を追求してゆきたいですね!
ぜぇれさんでした。
“「対比篇」デザイナーじゃなくてもデザインできる、デザインの基本4原則!これさえやればきれいなデザイン作れます。” への2件の返信